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スマホをコントローラーがわりに操作する新感覚サスペンス!「Hidden Agenda ―死刑執行まで48時間―」

ミステリーやサスペンスって大好きなんですよね。

 

こんにちは、まつおさんです。

以前ご紹介した、「Until Dawn ~惨劇の山荘~」を覚えておいででしょうか?

⇒風評被害もったいなすぎる「Until Dawn ~惨劇の山荘~」(松尾ゲーム年鑑シリーズ)

あの名作ADVのスーパーマッシブゲームズ×ソニー・インタラクティブエンタテインメントのタッグの新作サスペンスADVが、本作。

Hidden Agenda ―死刑執行まで48時間―です。

 

主人公のベッキー・マーニー刑事。いや、美人なんだけど、ちょっとウチのおかんに似てるので個人的にパスですwwwwww

 

あ、UntilDawnをご存じな方がきっとご心配であろうことを先に言っておきますね。

今回は全然グロくないです(日本版UntilDawnが50、海外版UntilDawnが100グロ指数だとすると、1ぐらい)

なので、「暗転ドーン」はありません。ご安心くださいwwwww

 

(Until Dawnの風評がひどかったせいか、本作の日本語版はPS StoreのDL販売のみとなります)

 

 

 コントローラーはパッドではなく、スマホ!

 

このゲームの一番の特徴は、「スマホをコントローラーとして使うこと」です。

 

本編は、あらかじめスマホにインストールしたアプリを起動して、その画面を操作してプレイします。

テレビ画面はこんな感じ

スマホの画面がこんな感じ

捜査の進行状況はスマホ画面にある「ログブック」に逐次更新され、いつでも推理することができる。

 

スマホをWifi接続できる環境が必要になりますが、Wifiルーターがない場合は、PS4自体をアクセスポイントにすることもできます。PS4まじ有能!

 

で、こんな感じで、画面に現れるボックスに、スマホの画面をタッチして行動を選択するんですが、

この操作がめちゃくちゃスムーズで驚きます。

最初ちょっとテレビのリモコンみたいに、一生懸命スマホをテレビに向けて操作していたんですが、そんなんしなくて大丈夫ですwww

 

制限時間以内に証拠を探したり

 

犯人を追跡する時など、アクションを行ったり。

 

銃を撃ったり(あえて撃たなかったり)

 

その場での感情と、それに基づいた行動を選択したり。

 

ぶっちゃけるとこれ、UntilDawnの頃とやることほとんどかわってないんですよねw

なのに、スマホを使うことでより直感的というか、ちょっと新感覚。

 

「トラッパー」と呼ばれる凶悪連続殺人犯を追う物語

 

前回のUntilDawnの舞台は学生の合宿パーティという、ホラームービーのド定番が舞台でしたが、今回はサスペンスものの刑事ドラマの雰囲気たっぷり

「トラッパー」と呼ばれる凶悪殺人犯が逮捕されたところから、本編は始まります。
その名の由来は、被害者の遺体に罠を仕掛け、調査にきた警察官も巻き添えにするという最悪すぎる犯行スタイルから。

冒頭の1シーン、プレイヤーの力で逮捕することになる。射殺することもできたっぽいんだけど、撃ってたらまた展開が変わっていたんだろうかw

逮捕後、犯行を自供し、協力的であったことから検事は死刑ではなく、仮釈放なしの無期懲役を求刑。

しかし、検事は犯行の凶悪さを理由に死刑を宣告します。

 

ところが、死刑判決まであと48時間という時になって、その男は新たな事実を語り始めます……。

 

みたいなお話です。

どうです、面白そうでしょう?

同僚が殺られまくってるから、警官たちは殺気がムンムンwwwwww

 

また、主人公の女刑事も過去の失敗から、風当りが強くなっています。

そんな中で、「トラッパー」事件の見直しをするということになって、警察署内でモメにモメますw

なんかこの辺の、警官同士でちょっとギクシャクしている感じとかが、L.Aコンフィデンシャルとかあの辺の映画っぽくて、なかなかいい感じw

 

展開がスピーディ。謎解きとのバランスもいい。

 

2700円(税込)ということもあって、ボリュームは短め。

でも、UntilDawnで巧みに張り巡らされていたような、行動・選択次第で幾重にもストーリー展開が変わる感じはキチンと継承されており、また、ボリュームが短い分、展開がスリリングでスピーディで、グイグイ引き込まれます

すごく面白い推理小説を読んだ時の、読み進めるのが止まらないあの感覚がそのまま再現されているから、すごいなぁ、と思いました。

 

サスペンス人狼?! なんとマルチプレイができる!! (しかし残念ながらオフラインマルチプレイ専用)

 

そんなわけで、単体のADVとしても十分楽しめるこのゲーム。

なんとですね。

6人までの複数プレイが可能なんですwwwww

 

チャプターごとに1人だけ「裏切者」がいて、そいつには「秘密の指令書」が届く。

スマホ画面に届いたそれを確認して、他のプレイヤーをその流れにうまく誘導すると、ポイントをもらうことができる。

逆に他のプレイヤーは誰が裏切者か見当をつけて、そいつの思惑通りにならないようにコントロールをする。

そんな人狼みたいなプレイが謎解きと共に可能なんです。

テストできなかったので、この画面はPSStoreから。

 

これはちょっと面白そうではあるんだけど、社会人になってオフラインでゲームするやつを複数人集めるのはなかなか大変で、こっちはまだテストできてないですwwwww

2人とかだと2人ババヌキみたいな感じがして意味ないじゃんとか思っちゃうんですけど、実際どうなんでしょうねw

もし、実際にマルチプレイ体験された方がいたら、ぜひぜひ感想をお聞かせください!!

 

まぁでも、このマルチ、システム的に色々問題はありそうですが、今後のものすごく面白い何かにつながる気配がプンプンしてきますね。

 

ストーリーすごく面白かった!!

 

まぁ私ぐらいのミステリーマニアになると一発で真犯人突き止めちゃいましたが、

↑これなんですよ!!!

だいたいミステリーマニアってこう、「まぁオレは一発で犯人わかっちゃったもんね」感を出してくるじゃないですかwwwwww

 

昔、ミステリ小説を浴びるほど読んでいた僕に、知人から京極夏彦さんの「姑獲鳥の夏」という小説を読むように勧められまして。

京極さんの本長いんだよなぁwwwwめんどくさいなぁwwww

とか思いながら読んでいると、

「どう、面白い? 面白い?」

ってしきりに聞いてくる知人に、まだ3分の1ほどしか読み終わっていない段階で、

「この話、実際はそこに〇〇〇〇〇のに主人公が〇〇〇ないだけっていうオチなんじゃないの」

 

ってポロっと言ったとたん、嬉々としていた知人の顔がみるみる青ざめて、

「もうまつおさんには一生本は勧めない」

 

って言われたんですよねwwwww

いや、僕すごいでしょ?っていう話ではなくてw、たまたま、本当にたまたま当たっただけなんですけど。

分厚くてめんどいなぁと思っていたのに物語にぐいぐい引き込まれて、京極さんのクセのある文もクセになってきて、読み終わって「面白かったよ!!」って言ったら、

「いいんだよ、もう、フォローしなくてwwwww」

 

って信じてもらえなかったww

 

こんな風に、ミステリーや推理モノは謎解きが全て!!みたいなところあるじゃないですか。

作家の方も(島田荘司さんとか)「読者への挑戦状」みたいに煽ってくるから、なおさらなんですけどwwww

だからこそ、一発で謎が解けちゃったりしたら、「ドヤァ!!!!」ってなるんですよねww

 

でもこれ、実は、偉いのはミステリーマニアの推理力のすごさではないんですよ。

「難しい謎を一発で謎解けちゃった!!! おれ名探偵!!! チョー気持ちいい!!!」

 

って思わせる作家さんの力がすごいんです。

 

 

で、本作。

僕、数々の選択肢の1つ1つを僕はちゃんと自分なりに考えて選んだんです。

「いや、さっきアレがあったということは、こちらの行動は筒抜けになっているんじゃないか? だとしたら……」

とか、

「今の時間軸だと、こちらは連絡が取れる可能性が薄く、また連絡を取ったために見つかるリスクも出てくる。一方こちらは……」

とか。

で。

その考えた末に出した結論が、ちゃんと物語に反映されていて、その結果、真相にたどり着いた時の脳汁出た感!!!

 

これぐらいのことは言いたくなりますw

 

そんなこんなで。

謎が解けた嬉しさでちょっと油断したスキに真犯人死なせてしまいました;;

こうやって、ストーリー展開が違和感を感じることなく、見事に変化していくところがまたすごい!!

 

 

エンターテイメントなのに、雰囲気が良い

 

個人的に、近年のADVの中で最高傑作中の傑作なのは

「HEAVY RAIN 心の軋むとき 」

だと思っています。

愛は、どこまで貫けるのか 人は、どこまで許されるのか。人間ドラマとしても、サイコサスペンスとしても、ADVゲームとしても超一級品な「HEAVY RAIN」。でも、超一級品すぎて心の準備をしていないとしんどい作品でもあるwww本当に心がきしむからwwwwwいつかまつおゲーム名鑑でご紹介したい作品の1つです。

 

本作は、あのHEAVY RAINのように、心に何か重たいテーマを残していくような作品ではありません。

むしろ便秘が解消して、朝いちばんでうんこがもりもり出たかのようにスッキリしますwww

 

そう、きちっとサスペンスをやったエンターテイメント作品なんですよね。

なんだけど。

全編を通した雰囲気がとても良い!!

 

曲をさりげなく挿し込む感じとかが、HEAVY RAINに近いんですよね。心に響くというか。

こういう手法はUntil Dawnにはなかったものですね。あちらはホラー色が強かったけど、こちらはサスペンス色というだけでなく、こういう人間ドラマな雰囲気もうまく出せていて、より深みを感じます。

 

スマホを使うことの意味

 

マルチはね、個別に届く「秘密の指令書」を自分だけが見るためにスマホが必要なのはわかります。

でも、ぶっちゃけ、このゲームの内容であれば、必ずしもスマホを使う必要はなかったと思います。

端的に言ってしまえば、Until Dawnから移動を一切なくして、他の操作をすべてスマホに置き換えているだけですからね。

でも、これがいいんです。

もしこれが、PS4の重ためのコントローラーを握らされっぱなしでこのゲームシステムだったら、たぶん、やらされている感がすごかったと思います。

もはや今の時代、誰もが日常的に触り慣れているスマホをデバイスにしたことで、このゲームを「ムービー寄りのゲーム」ではなく、「ゲーム」たらしめていることに成功していると思います。

 

こういうのって理屈じゃなくて、感覚的なものなんですよね。

でも、ゲームを「面白い」って思う感覚も感覚的なものだから。そういう感覚をこのメーカーは大切にしているんだなってことがよくわかりました。

 

ただね、思うんですよね。

なんでスマホを使うのに、犯人から電話がかかってきたりとか、そういうギミックを使わなかったのか!!

突然犯人から電話かかってきたらめっちゃ怖いと思いません?w

 

いや、やっぱりすいません。

そんなゲーム嫌でした。゚(゚´Д`゚)゚。

 

クリスマスパーティでプレイするのはもしかしたら最高かも

 

思ったんですけど。

本作はいい感じにサスペンスで、かつ、いい感じにエンターテイメントなんですよね。

推奨年齢さえ満たしていれば、グロいシーンや暴力表現、エロいシーンもなく、サスペンスとして本当に誰でも楽しめる仕上がりの作品。

だから、これはもしかしたら、クリスマスなんかに向いているかもしれない。

 

友達や恋人、あるいは家族とシングルプレイをして、

「ここは、こっちなんじゃない?」とか、「ほらほら、やっぱりこっちでしょ!」とか言いながらプレイするもよし。

マルチプレイで人狼プレイを楽しむのもよし!

ちょっとみんなで映画見る感じでプレイして、終わった頃に、

「七面鳥が焼けたよー!」みたいなね!!

 

あと、クリスマスを1人で過ごすのが虚しいみたいな風潮がありますが。

 

そんなのは時代遅れの発想です。

そういう人はドラクエ10をやればいいと思いますwwwww

 

例えばですよ?

こういう写真を撮って、絵葉書にして、

「おれのメリークリスマス!!!」

 

って書いてフレンドに片っ端から送り付けるでしょ?

 

絶対ほかのクリスマスボッチが釣れるんじゃないかなwwwwwwwwwwww

 

プレイ日記書きます!!

 

盛大なネタバレになってしまうので、今回は避けたんですが。

今回、いい感じに初見で一応ちゃんとした結末を迎えたプレイを一部始終録画できたんで、3回ぐらいに分けて、本作のプレイ日記(ネタバレ)を公開してみようかな、と思います。

ストーリー分岐はこの他にもたくさんあるようですし、もしよかったら、ご覧になってくださいね!!

 

そんなわけで、「Hidden Agenda -死刑執行まで48時間ー」

2700円でこれだけ楽しめたら最高だと思いました。

良作ADVって貴重なんですよねー。

 

そんなわけで、今回のご紹介はこんな感じで。

それでは、また!!

 

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コメント

    • ハンバーグ師匠
    • 2018年 2月 07日

    同じく犯人が分かってもネタバレしてもスタッフロールまで楽しめます!

    作品のおもしろさは変わらないと思っているから。

    最近、ファンなのに犯人が分かってしまったりネタバレした作品は詰まらないっていう意見が多い気がします。

    たとえば推理小説なら推理することが醍醐味なので楽しみの一つがなくなったことは分かりますが……

    「楽しみの一つがなくなったくらいで詰まらなくなる作品なら、その情報に価値はないから追うことをやめちまえ!」って心で怒鳴っています笑

      • matsuosan
      • 2018年 2月 07日

      ハンバーグ師匠こんにちは!
      コメントありがとうございますー(^^)/

      なかなか作者に優しくて読者にシビアなご意見ですね!w
      僕もアレです、ネタバレしても犯人がわかってもそれで「つまらない」とは思わないけれど。

      ただ、ジャンルによっては、こちらが希望していないにも関わらず一方的に予告なくネタバレを見せつけられるのは腹が立ちますねw

      たとえば僕が腹立ったのは、Youtuberがサムネでバイオ7とかFF15の超ネタバレが表示されているのを見た時ですw
      あれって関連画像紹介で見たくなくても見ちゃうじゃないですかw

      その時にはもうどっちもクリアしてたから個人的にはいいんだけどw、デリカシーないなーって。

      で、逆にモンハンなんかはラスボス以外は別にいいかーって個人的には思ってて、だからTwitterとかでもラスボス以外は普通に載せちゃったりしているんですけど、それすら嫌な人はいるかもしれないしw

      なかなか、さじ加減のむずかしいところですねー。

        • ハンバーグ師匠
        • 2018年 2月 07日

        そうですね。

        書いた後で作者に寄っていると気づいていました(;^▽^A

        書いた通り楽しみにしていたからこそがっかりしてしまうと分かっています。

        分かっているのですが、前回と同じように気持ちを抑えられなくなることがあったのです笑

        例に挙げた推理小説が好きな人がいたので一緒に買いに行くことになりました。

        互いに情報を追っていたのでネタバレしていたのですが一緒に買いに行くことも読むことも楽しみでした。

        ただ、その人は半分は残念だったようで何かある度に「楽しいね。 だけど……」だとか「おもしろいね。 でも……」だとか後ろばかり見て話が前に進まなくなりました。

        こちらも作品は勿論、その楽しみを共有することも楽しみにしていただけに怒りがこみあげて、それで心で「楽しみの一つがなくなったくらいで詰まらなくなる作品なら、あんたにとって駄作なんだから情報を追うことをやめちまえ!」と怒鳴ったわけです(;^▽^A

        お恥ずかしい。

        そうして、改めて自分の心に気づかせてくれてありがとう!

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