前回は大変失礼しましたwww
ただ、前回触れた通り、イギリスという国はかなり特殊な国だと思うんですよね。
知人の言葉を借りれば「ラスボス感ある」というか。
個人的にイギリスがヤバいと思うことベスト7
7位:「007」のジェームズ・ボンドで世界一有名な諜報機関「MI6」(SIS)があるのがヤバい。
6位:世界最強の特殊部隊「SAS」があるのがヤバい
5位:阿片(麻薬)を中国に密輸しておいて、中国が禁輸したら戦争をして支配した(阿片戦争)のとかヤバい。
4位:コーヒーハウスから始まったロイズ保険組合がヤバい
3位:世界一の名探偵がヤバい
2位:産業革命マジヤバいwwwwwwww
そして、僕がイギリスが一番ヤバいと思うのは。
「気配を消すのが世界一うまい」こと。
たとえば、皆さんご存知でしょうか?
イギリスが核武装国であるということを。
なんでこんなに目立たないんだ。
世界の裏側で経済が大きく動くとき、そこには必ずイギリスが絡んでいる。
そう思わせる何かが、イギリスにはあるような気がします。
っていうか前置きなげーよwwwwwwwwwwwwwwww
なんで、こんなに前置きが長いのか。
それは、
イギリスという国の歴史や背景、雰囲気をどのぐらいイメージできるかで、この2作品の面白さは大きく変わるから
なんですね。
たとえばシャーロック・ホームズ。
PS2でも良かったんじゃないかというグラフィックのショボさ。
こんなもんをフルプライスで8618円で発売日に買うとか頭おかしい
僕は発売日に買いました。
いや、僕はいいんですよ。
僕は何を隠そう、根っからのシャーロキアンで、幼稚園の頃は図書館の全集を一気に読み切って、図書館においてあった「サウンドミステリー・シャーロックホームズシリーズ」を片っ端から借りてダビングして家で寝る前に何度も聞いていました。
昔NHKでやっていたイギリスグラナダ放送のホームズはすごい原作のイメージに近くてびっくりしましたが、やっぱりサウンドミステリーの故・黒沢良さんのホームズが最高にカッコいい。
ホームズ愛で言えばコナン君にも負けません。
でも、やっぱりこれPS2でもよかったんじゃ・・・
ゲーム自体はとてもユニークです。
推理ADVなので、聞き込みをしたり、手掛かりを集めたりするのが基本なのですが、ホームズならではの「観察」で相手の表情や顔色、あるいはズボンの裾の汚れなどから色々なものを推理したり。
でもそれだけじゃありません。
ステルスゲーになったり、爆弾解体させられたり、わけのわからんミニゲームをさせられたり。
ついには、ホームズの推理は時空を超え、はるか昔の古代マヤ文明の遺跡の探検までしてしまいますwwwwwwwww
ホームズをなんだと思っとるんだwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
このゲーム自体、とてもよいADVゲームです。
でも、この当時のイギリスの時代背景、上流階級の生活や一般市民の暮らしぶり、なんとも言えないドブ臭さ、霧に包まれたロンドンの雰囲気、飲んだくれや荒くれ者、浮浪者や労働している子供たち。そういった描写や雰囲気、言動といったものに関心が持てないと、8000円以上の価値はきっと、感じられないと思います。
間違いなくシリーズ最高の出来な「アサシンクリード・シンジケート」
で、それは、このゲームにも言えます。
システムはより洗練され。
フックショットでより移動が快適になり。
アクションも幅が広がり本当に何もかもが改善されている。
間違いなく、アサシンシリーズの中でも一番の出来と言えるでしょう。
でもね。
「妥当」なんです。
言っちゃ悪いんだけど、これはもう、アサシンクリードっていうゲームがもう、そのまま。
本当にそのままの形でそのまま良くなっていったらこうなりました。
っていう仕上がりなんです。
ものすごく良く出来てるけど、最初にアサシンクリードを遊んだ時の感動は、もうそこにはありません。
アサシンクリードというゲームは、次世代機による美しいグラフィック、オープンワールド、斬新なゲームシステムやパルクール要素(壁をよじ登ったり、飛び移ったり、高いところからダイビングしたりするエクストリームスポーツ)とステルスアクションを融合させた作品です。
それは当時はものすごく画期的でした。
が、画期的すぎて、それ以降のものすごく多くのゲームがこれをパクり、今では珍しくもなんともなくなってしまいましたwww
だからもう、「アサシンクリード」というゲームは残念ながら、「アサシンクリード」っていう時点でマンネリである、というジレンマを抱えてしまっています。
でも、私はあえて言いたい。
この二作品は、すばらしい作品だと。
前編で触れたように、イギリスは幾度も多民族からの侵略を受け、支配された国です。
やがて色々あって王は力を失い、貴族たちが絶大な力を持つようになった。
王権が一気に強まったのは、女王エリザベス一世になってから。
類まれなる美貌に加え政治の天才だった彼女は、すべての判断を自分の下で行いながら、その裁可はすべて議会を通して行うことを徹底しました。
また、婚姻を外交のカードとして使いながら、ついに生涯結婚しませんでした。
当時世界最強の国家であった「太陽の沈まぬ国」スペインの「無敵艦隊」と言われた海軍を打ち破り、イギリスが海の覇権を握ったのもこの頃です。
イギリスが貴族の国、紳士の国と言われるのは、こうした背景があるからだと僕は思います。
だからこそ彼らは誇り高く、優雅なのです。
これが、イギリスの「光」の部分。
また、その一方で、一般市民と上流階級との差はあまりにも大きい。
そして、その差はイギリスだけでなく、まさに地球規模の変革をもたらした、「産業革命」で絶望的なまで広がることとなります。
競争社会となり、労働者階級の労働条件は悪化。
労働者階級から搾取して資本家は私腹を肥やす。
また、労働するために田舎からみんな集まってきたために公衆衛生が悪化。
冗談抜きでうんこまみれの街になってしまう。
うんこまみれでコレラが大流行。
これが当時のイギリスの「闇」です。
そして。
「アサシンクリード シンジケート」も、「シャーロックホームズ 悪魔の娘」も、その光と闇の部分を見事に表現している。
たとえばアサシンクリード。
テムズ川に飛び込んで泳いだりできるんですが、当時の公衆衛生を知っていると、ちょっと「うぇっ」って思っちゃう。
さすがにウンコは浮かんでないですが、キラキラ光る美しい川では決してないんですね。
綿密な調査や下調べに基づいて作られた、まさに当時のイギリスを再現した、とてもぜいたくな世界。
この世界に浸ることなく、ただシステムがどうだの、ADVとしてこうだのと論じるだけなのは、実にもったいない!!
僕にとって、この二作品はそんなゲームです。
「シャーロック・ホームズ 悪魔の娘」の発売当初、「流通量が少ないから、さっさとクリアして高値で中古で売ったらいい」なんて言っている人がいましたが。
せっかくファーストクラスに乗れるのに、日帰り旅行みたいなことするわけがありません。
そういうのは、格安航空券でせまい座席に座ってやるものだと、個人的には思います。
ダウンロード版で買ったので、そもそも中古に売れないんですけどねwwww
そんなわけで、前後編でお送りした特集でしたが、いかがでしたでしょうか。
少しでも楽しんでいただければ嬉しいです。
それでは、また!!
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