ある事件をきっかけに、生徒達から「クズ教師」と呼ばれ、軽蔑されている御堂たまきには、当初、名声などありません。

生徒達からの冷ややかな反応、同僚教師たちからの皮肉。
彼女はそんなものを一切意に介しませんが、彼女に対して自ら進んで力になろうとする人はいません。

そんな彼女が、孤軍奮闘してテロリスト達を撃退していく姿は、生徒や生き残った教師たちの心に、大きな衝撃を与えます。

それは恐怖だったり、憧憬だったり、嫌悪感だったり、人それぞれでしょう。
ですが、テロリスト達に学校を占拠されていて脱出不可能、外部からの救援も絶望的という非常事態の中で、彼女は唯一の希望であり、彼らは否応なく、彼女から勇気をもらうのです。

その心の動きが彼女の「名声」となり、「名声」はやがて、強力な「発言権」となります。

更衣室のメニュー画面右上に表示される、御堂たまきの「名声ステータス」と「発言権」

「ヒュドラの教室」のストーリーでは、彼女に勇気を与えられ、生き延びる術を学んだ生徒達や教師たちが、やがて彼女を支援したり、テロリスト達への抵抗をしていくようになる様子が克明に描かれていきますが、私はそれを、ゲームシステムでも表現したいと思っています。

名声が高まると、更衣室の黒板に女子生徒たちからの応援メッセージが書かれるようになります。

元からめちゃくちゃ強い御堂たまきが、他のゲーム作品のようにLV1からスタートするのはおかしな話です。

ですが、信頼や名声は、誰でもLV1から築いていかなくてはならないのです。
そう、現実世界と同じように。

※まだ開発中の部分が多く、お見せできる画像や動画をご用意できてないのですが、本作の重要な要素の1つですので、ご紹介します。

わかりやすく言えば、そのミッションで獲得したスコアです。
ミッションの難易度やキルコンボ(実装予定)、サブクエスト達成ボーナスや特殊アイテムの獲得などで加算されます。

名声値が増えるごとに上がっていく、御堂たまきの肩書というか、階級のようなものです。
これにより、ミッションクリア時などに、後述する「発言権」にボーナスが付きます。

名声ステータス詳細ボーナス
クズ教師生徒達から軽蔑され、嫌われている状態。補正なし
孤高の教師周囲の誤解や偏見などに構わず、己の信念のままに突き進む教師。
その姿に共感し、評価を改める生徒が出始める。
発言権×1.05
戦時下の教師生徒達に戦うこと、生き延びる術を教え、導く教師。
自分たちにできることはないか考え、協力する生徒たちが出始める。
発言権×1.25
生徒たちの希望絶望的な状況下で、生徒たちの生きる希望となる存在。発言権×1.5
学校の英雄生徒を守り、最前線で獅子奮迅の活躍をする教師。
その姿に心酔する生徒が後を絶たない。
発言権×2
レジスタンスのリーダー生徒たちは立派な戦士となった。
戦士は命をかけてリーダーに従う。

発言権×2.25
松涛市の英雄テロリストたちに制圧され、治安機能を失った市民たちにとって、彼女とその生徒達の奮闘が希望となっている。
発言権×2.5
バル・ベルデの英雄テロリストたちは、彼女がかつてバルベルデの英雄と呼ばれたソルジャー「コードネーム:ヒュドラ」であったことを知り、恐怖する。
発言権×2.75
日本国の英雄バルベルデ共和国による侵略を食い止めて、野望を阻止し、国を守り続けている彼女は、すでに日本の英雄である。発言権×3.0
合衆国の英雄米軍基地を奪還し、アジアにおけるアメリカ合衆国の治安維持態勢を取り戻し、大統領の娘を救出した彼女はもはや、日本だけでなくアメリカ合衆国の英雄でもある。発言権×4.0
ヒュドラの教室公式には「存在しない」と言われていた特殊作戦群の戦術グループ「ヒュドラ」。
その隊長であった彼女が率いている生徒たちは、勇敢な戦士として成長し、もはや彼ら一人一人がヒュドラの首のようである。
もはや彼女たちを滅ぼすことは、国家でさえ不可能である。
発言権×5.0

他のゲームでいう「お金」のような要素です。
アイテムの購入や武器の改造、設備投資や授業など、さまざまな用途で消費します。

また、発言権を消費して政府機関に対し陳情をすることができる。
たとえば20式小銃のような自衛隊に配備されたばかりの最新式のアサルトライフルは、特別な名声ステータスと、発言権の行使なしでは入手できません。

大量の発言権を得た彼女は、内閣総理大臣や合衆国大統領に陳情することもできるようになります。

名声ステータスは、単純に発言権を増やすだけのものではありません。
生徒達との関係性が変化して、武器改造や弾薬の確保などの手助けをしてくれるようになるのも、その協力の内容も名声ステータスが大きく関係します。

また、名声が及ぼす影響は、味方だけにとどまりません。
彼女の名声を知った敵は、彼女を恐れるようになり、より強力な敵や暗殺者、重武装の兵士などが登場するようになります(高難易度ミッションに挑戦できるようになります)

私が本作の敵で目指しているのは、90年代アクション映画のこういう、バカバカしくも爽快なノリです。
恐怖「terror」を与える人間という意味の、テロリスト「terrorist」。

そんな彼らにterrorを与える存在が、御堂たまきなのです。

中盤以降、テロリストたちが彼女の正体を知り、最大限の警戒を強め始める中。
松涛北高校の生徒たちは、こんなポスターを校舎中に貼るようになります。

「Hydra’s coming after you!!」(ヒュドラが追ってくるぞ!!)